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Column
コラム

狂犬病と狂犬病予防法

ホームページ上で業務としてはあげておりませんが、よくお問い合わせ頂く内容ですので、「狂犬病と狂犬病予防法」についてのことをコラムにて書かせて頂きます。

そもそも、狂犬病とは、狂犬病ウィルスが体内に侵入することにより、痙攣などを起こし死に至る疾患です。発症後3~5日程度で死亡するとされていますが、噛まれてすぐに発症するのではなく、一定の潜伏期間を経たのち、発症するとされています。

潜伏期間中の症状は、傷痕の痛み・かゆみ、頭痛、発熱から始まり、不安・興奮等が反復される精神的に不安定な状態を招き、呼吸困難、食べ物、飲み物を嚥下できないいわゆる恐水症状を引き起こし、昏睡状態になった後、死に至るという恐ろしい病気です。これらの症状は狂犬病ウィルスが脳に達することにより、致命的な脳炎を引き起こすことが原因とされていますが、幸い日本では、1957年以来発症例はありません。

と言って、日本で発症例がないわけではありません。日本でも1950年以前は多数の発症例がありました。
このような状況の中、
狂犬病予防法
が施行され、犬の登録、予防接種、野良犬等の抑留が徹底され、その甲斐があり、わずか7年程度の期間で撲滅するに至り、その後、現在まで比較的平穏な状態が続いています。

ですが、日本が平穏だからと言って安心は出来ません。周辺地域ではいまだに発症例が多くあり、実際、2006年にはフィリピンで犬にかまれて帰国後に発症し、死に至った事例が報告されています。

現在狂犬病がない地域として指定された、いわゆる指定地域は下記になります。つまり、これ以外の地域は狂犬病があるということです。

・アイスランド
・オーストラリア
・ニュージーランド
・フィジー諸島
・ハワイ
・グアム

日本を含めて、世界中でこれだけしかないというのはかなり衝撃ですが、こういう現実は直視しておかなければなりません。
ちなみに狂犬病という名称から、感染源は「犬」だけかと思われがちですが、猫、猿、オオカミ、アライグマ、ジャッカル、キツネ、ネズミ、リス、コウモリなどでも発症事例があります。オオカミ、アライグマ、ジャッカル、コウモリなどは、そもそも普段出会うようなものではありませんが(;^_^A。

狂犬病予防法
は、狂犬病の発生を予防し、その蔓延を防止及びこれを撲滅することにより、公衆衛生の向上及び公共の福祉の増進を図ることを目的として制定されています。
このような目的を果たすために、犬の所有者には様々な義務が課せられています。たとえば犬の所有者は、以下の様に定められています。
条文そのまま抜粋します。

(登録)
第四条  犬の所有者は、犬を取得した日(生後九十日以内の犬を取得した場合にあつては、生後九十日を経過した日)から三十日以内に、厚生労働省令の定めるところにより、その犬の所在地を管轄する市町村長(特別区にあつては、区長。以下同じ。)に犬の登録を申請しなければならない。ただし、この条の規定により登録を受けた犬については、この限りでない。
2  市町村長は、前項の登録の申請があつたときは、原簿に登録し、その犬の所有者に犬の鑑札を交付しなければならない。
3  犬の所有者は、前項の鑑札をその犬に着けておかなければならない。
4  第一項及び第二項の規定により登録を受けた犬の所有者は、犬が死亡したとき又は犬の所在地その他厚生労働省令で定める事項を変更したときは、三十日以内に、厚生労働省令の定めるところにより、その犬の所在地(犬の所在地を変更したときにあつては、その犬の新所在地)を管轄する市町村長に届け出なければならない。
5  第一項及び第二項の規定により登録を受けた犬について所有者の変更があつたときは、新所有者は、三十日以内に、厚生労働省令の定めるところにより、その犬の所在地を管轄する市町村長に届け出なければならない。
6  前各項に定めるもののほか、犬の登録及び鑑札の交付に関して必要な事項は、政令で定める。
(予防注射)
第五条  犬の所有者(所有者以外の者が管理する場合には、その者。以下同じ。)は、その犬について、厚生労働省令の定めるところにより、狂犬病の予防注射を毎年一回受けさせなければならない。
2  市町村長は、政令の定めるところにより、前項の予防注射を受けた犬の所有者に注射済票を交付しなければならない。
3  犬の所有者は、前項の注射済票をその犬に着けておかなければならない。
(罰則)
第二十七条  次の各号の一に該当する者は、二十万円以下の罰金に処する。
一  第四条の規定に違反して犬(第二条第二項の規定により準用した場合における動物を含む。以下この条において同じ。)の登録の申請をせず、鑑札を犬に着けず、又は届出をしなかつた者
二  第五条の規定に違反して犬に予防注射を受けさせず、又は注射済票を着けなかつた者

犬を飼い始めた際、このような手続きが求められています。
忘れずにご手配下さい(^_^)。

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